「カンフー」は漢字で書くと「功夫」
「カンフーの達人の〇〇さんです!!」
そんな風に紹介されて中国武術を演武するシーン。
時々目にしますが、実はこれ表現として間違えています。
「カンフー」とは、漢字で「功夫」と書きます。
「功夫」の意味は、「技や技術、鍛錬や練習の蓄積具合」の事を指します。
本場の中国では、「功夫がある」とか「功夫が高い」というように使うそうです。
そして、「達人」という言葉も「技を洗練させた人」という意味です。
という事は、、、
「功夫の達人」という文章の意味は「達人の達人」みたいな同じような意味の言葉を繰り返す文章になってしまいます。
ちなみに、僕もこれに関して師父に教わるまでは何の違和感も感じていませんでした。
では、何故こういった間違いが起こるのか?
いや、ある意味でこの使い方は間違いではないのです。
この事を説明する上で、「カンフー」という言葉を中国だけでなく世界中に広めた一人の天才の事を説明する必要が出てきます。
その天才の名は、「ブルースリー」。
人種差別の壁を乗り越えて、東洋哲学と中国武術を世界に紹介した偉大なスターです。
その彼が撮った香港映画を表記する際に、「カンフー映画」と表記されたことで
カンフー = 中国武術の別名
というように本来の「技や技術、鍛錬や練習の蓄積具合」という意味ではなく、中国武術そのものを示す名詞としての使われ方が定着したように思います。
そして、アレっと思っている方も多いともいますがこのブログのタイトルは
カンフー&スポーツ です!
もう気付いていると思いますが、このブログのタイトルでは僕も「カンフー」という言葉を「中国武術を示す名詞」として使っています。
しかし、実際には「功夫」という言葉の意味は「技や技術、鍛錬や練習の蓄積具合」という意味が本来の意味なので
身近に中国武術がすごい人がいましたら「カンフーの達人」ではなく「中国武術の達人」と紹介してあげて下さい。(そんなに身近にはいませんが。笑)