トレーニング超限論

元競泳インカレ優勝、現在は中国武術家でパーソナルトレーナー

「ダイエット」と「適正体重」

 

はじめに断っておくと僕は、世間一般的に言われている「ダイエット」という言葉が好きではありません。

 

 

ダイエットと聞くと、痩せる事が偉いみたいな意味にとらえられがちですが、

 

僕は決して”痩せている事が偉い事”だとは思いません。

 

 

人間にはそれぞれの、活動状況、仕事、趣味などによりそれぞれに適正な体重があるはずです。(適正体重)

 


なのに、それをひとまとめにして”痩せている事が偉い”というイメージで括ってしまうダイエットという単語が嫌いです。

 


では適正体重になる為にはどうしたら良いのか?

 


という事になりますが、まず僕が考える適正体重というものはどのような物なのかから説明させて頂くと、

 

適正体重とは無理をせず、正しい食事と生活リズムを営んでいくと

自然に落ち着く体重

であると考えます。

 


つまり、

某◯ザップのように一ヶ月で10キロの減量に成功しました!

 

のような急激で無理を伴ったものではなく、半年や更に長い年月をかけて徐々に自分の正しい姿に落ち着いてゆくようなイメージでとらえて頂けると良いと思いと思います。

 

 

そして、適正体重になる事で身体の不具合は解消されていかなければ意味がありません。

 

⚫︎痩せてきたけど肌がボロボロ
⚫︎体重は落ちてるけど階段を登っただけで息切れがする
⚫︎目眩がする
⚫︎夜なかなか寝付けない

etc...

 

これでは全く意味がありません。

 


適正体重になっていく過程で、身体はどんどん健康になっていかなければそれは”

”健康を削ったダイエット”

になってしまい、その代償を払うのは自分の身体であり、命そのものです。

 


では、健康になる為にそして適正体重を手に入れる為には具体的にどのような事から始めたら良いのでしょうか?

 

 


アドバイスしたい事がたくさんあるのですが今回は1番安全で効果も高いと思われる、

 

体温を上げる。

 

という事について話していきます。

 

基礎代謝という言葉を聞いた事がある方は多いと思います。
基礎代謝とは、生命維持に必要な最低限のエネルギー代謝の事です。


そもそも代謝とは主にエネルギーを獲得する為に食べた物などを分解したり合成したりする事で、
これが低下すると食べた物の栄養吸収が悪くなったり、エネルギーとして脂肪を燃焼させる事ができなくなり脂肪が溜まってしまったりします。

 

ちなみに代謝が良くなりすぎる病気もあり、
競泳200mバタフライ、リオオリンピック銅メダリストの星奈津美選手がかかっていた事でも有名なバセドウ病(甲状腺機能亢進症)では、


甲状腺ホルモンが異常に分泌される事で代謝が高まりすぎて、心身に様々な影響を及ぼしてしまいます。

 

 


悪くても病気になり、
良過ぎても病気になるあたり、
人間の身体はやっぱり
ニュートラル(真ん中)でないとダメなんだなぁと思いますが、

 

痩せたい願望を抱えるほとんどの人が代謝が悪い状態にあると思います。

 


では代謝を良くするにはどうすればいいのか?

 

体温を上げる。

先に書いたこれに尽きると思います。

 


体温が一度上がるごとに代謝は12%もアップします。

 

簡単に言うと体温を上げる為にはボイラーを焚かなければいけません。
そのボイラーの燃料として燃やされる物が脂肪となる訳です。

 

 

具体的に体温を上げるにはいくつかのアプローチがあるのですが、

 

【1】

暖かくする。
夜寝るときにエアコンをつけっぱなして寝たり、寒い格好をしていたりすると代謝は下がります。

この時期、外は暑くて室内は寒いという環境が多いと思いますが、しっかり上に羽織れる物を持ち運ぶ事や、
自分の部屋の温度調節などをしっかりする事で防げる筈です。


また、入浴せずにシャワーで済ませてしまうと体温は上がりません。

 


【2】

食事を工夫する。
僕は基本的に食べたい物を食べたいタイミングで食べたいだけ食べるようにしているのですが、工夫しているところもあります。


例えば、
食事を食べる順番を工夫して、汁物から先に食べる事で胃や腸の温度を上げ、消化吸収し易いように高めています。

運動前のウォーミングアップと同じで、いきなり食べ物がきたら胃や腸もベストな働きができないので、先ず汁物で温めて活動し易い状態をつくってからメインを食べるようなイメージを持って食事をしています。


良く噛んで食べる事も重要です。
噛む事で唾液が分泌され、唾液の中に含まれる消化酵素が食べ物を更に分解し、胃や腸の負担を軽減します。


口腔内で小さくなった食べ物は消化吸収が良くなるメリットと、

たくさん噛む事で脳の視床下部にある満腹中枢が刺激され少ない量でも満腹を感じられるようになります。


そして、人工甘味料、添加物、保存料の入った物は食べないようにしています。

インスタント食品は時々食べるのですが、ああいう食べ物は
半年に一度くらい、圧倒的な罪悪感と背中に覆いかぶさる背徳感に苛まれながら食べる事で美味しく感じるわけで、
毎日食べていたら罪悪感も背徳感もなくなってしまい不味く感じるし、身体にもよくない物です。

 


【3】

血液の循環を良くする。
血液の循環を良くするためにぜひやって頂きたい事は太極拳です!

僕のスタジオでも太極拳を教えていますが、うちでやる必要はありません。(うちでやって頂けると嬉しいですが。笑)

ゆっくりな動きで、バランスを取りながら呼吸を止めずに様々な姿勢を取る。

 これが、本当に効きます。

 ハードなトレーニングとは違い、身体の中からじんわりと汗が出てきます。

 僕は太極拳をやり始めてから、冬の寒さをだんだん感じなくなってきました。

 

 

 


以上3つのポイントをおさえて代謝を上げる事で、食事制限やハードなトレーニング無しで適正体重に近づけるのではないかと考えています。

 

 


繰り返しになりますが、


ダイエットをして体調を崩してはいけません。

 

 


痩せている事=正しい


ではありません。

 


1人1人に合った適正体重を目指して、
健康を手に入れる事こそ本当の美しさに繋がります。

 

 


本当の美しさを目指して理想の身体と健康を手に入れましょう!

 

 

西日暮里駅から徒歩約5分のトレーニングスタジオ。

「studio景」代表インストラクター茂木慧太

 

毎週木曜日20:00〜21:30 

太極拳から学ぶ身体操作の基礎クラス】

参加者募集中!!

 

 

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