トレーニング超限論

元競泳インカレ優勝、現在は中国武術家でパーソナルトレーナー

イチローの名言「ライオンはウェイトトレーニングしない!」についての考察

 

こんにちは。

西日暮里駅から徒歩5分のトレーニングスタジオ

「studio景」代表のKeitaです。

 

今回は、イチロー選手がテレビのインタビュー中に発した名言

「ライオンはウェイトトレーニングしない」

という発言について考察していこうと思います。

 


なお、

実際にイチロー選手のインタビュー動画もリンクに貼っておくのでそちらも是非見てみて下さい。

 


まずイチロー選手の発言を見ていきたいと思います。


「自分が持っているバランスがありますから、それを崩しちゃダメですよ。筋肉は大きくなるけどそれを支えている関節とか腱は鍛えられない。だから壊れちゃうんです」

 

 

これに対しては、運動学的視点で言うと

実は筋肉が大きくなるとそれに比例して腱が強くなったり骨も強くなると言うデータもあります。

 

 


それはさておき、ここで大切な事はイチロー選手がレーニングする事自体を批判しているのでは無く、

「自分が持っているバランスがありますから、それを崩しちゃダメですよ。」と言っている事です。

 


イチロー選手は初動負荷理論という理論に基づいた特殊なマシーンを使ったトレーニングを行っていて、実際ウェイトトレーニングのように身体に負荷をかけるトレーニングをやっています。

 


なんだトレーニングやってるじゃん!

 

と思うかもしれませんが、これはイチロー選手が自分自身の身体のことを熟知していて、

その中でバランスを崩さないように細心の注意を払ってトレーニングしている訳であって

レーニング自体をしていないわけでも、ただ一般的にトレーニングジムで教えられているような従来のウェイトトレーニングをしている訳でもないという事です。

 


この発言だけ見てしまうと、

「なるほど。イチローもそう言っているしトラやライオンはトレーニングしなくて良いんだ!なら俺もトレーニングしなくていいんだ!」

という風に誤解してしまう人もいるようなのでハッキリ言っておくと

 

従来のウェイトトレーニングが要らないと言うだけで、負荷があるトレーニング自体を否定しているのではないと言う点です。

 

 

 

「体が大きくなって嬉しくなるじゃないですか?(笑)でもスウィングスピード遅くなるんですよ。体が回らなくなるから。それでシーズン中に筋肉が落ちてきてなぜか調子がよくなる。6~7年は毎年同じことを繰り返してました。」

 


問題はコレです!

 

ウェイトトレーニングをすると速く動けなくなります。

 

ウェイトトレーニングは元々ボディビルダーがいかに身体を大きくするか?見た目がカッコいい身体を作るか?という点に特化して進化してきたトレーニング方なので

速く動く為の運動能力の向上や、無駄のない身体の使い方を覚えるためにやるトレーニング方では無いのです。

 

※もちろん、基礎的な運動能力が足りない人が基礎的な筋力をつける事を目的としてやる分には凄く良いと思います。

 


カッコいい身体を作るにはウェイトトレーニングが最高に向いているのですが、運動能力の向上や無駄のない身体の使い方を覚える為にはウェイトトレーニングは向いていません。

 

もちろん全ての種目がそうと言うわけではなく、ウェイトトレーニングの中にも運動能力向上に効果的な種目もあります。

 


しかし、

大部分のトレーニングが見た目の良い筋肉を作るためのトレーニングなので

身体は大きくカッコ良くなっても運動能力は上がらなかったり、

ウエイトトレーニングをする事で動きがむしろ遅くなってしまったりします。

 


動きが遅くなる理由は拮抗筋の力みにあります。

重い物をしっかり保とうとすると落とさないように身体は拮抗菌にも力を入れてしまいます。その結果、ブレーキとして作用する拮抗菌に力を入れる悪癖が付いてしまい、動きが遅くなります。

 


コレは、ウェイトトレーニングにハマる人が1番陥りやすい罠です。

 

 

■無駄なところに筋肉をつけてしまう事で身体が重くなって動きが鈍くなったり、

ウェイトトレーニングをする事で拮抗筋に力を入れてしまう悪い癖をつけてしまったりして

ウェイトトレーニングをやればやるほどパフォーマンスが落ちてしまうという事がおこります。

 

 

これをイチロー選手は言いたかったのではないかと思います。

 

 

今回の記事の内容を動画でも解説しています。

もしよろしければ、こちらもチェックして頂けるとより理解が深まると思います。

 

 

次回は、イチロー選手のこの発言に対してダルビッシュ選手が


「シマウマは筋トレしないとライオンに勝てない」

 

と、発言した事について僕なりに考察して行こうと思います。

 

挑戦できない4つの理由

 

「今年こそは新しい事に挑戦するぞ!」


一年の始まりの月でもある今月に目標を立てた方もいると思います(^ ^)

 



新しい事に挑戦する事は出来ましたか?

 

一歩前に踏み出す事は出来ましたか?

 

 

 

 


新しい事に挑戦する。

そんな時まずはじめに障害になるのが一歩を踏み出す事ではないでしょうか?

 

 

挑戦したい気持ちはあるのになかなか

一歩を踏み出す事が出来ず

ずっと憧れた遠くからまま眺めている。

 

 

何故挑戦できないのか?
何故踏み出せないのか?

 

 

今回はそれらを明らかにし、その正体を知る事で自分なりの対処法を見つけ
いつまでも挑戦し続けられる人になってもらいたいと思いブログを書いてみようと思います。

 

そしてこのブログは水泳や運動の事をメインに書いているので

 


”運動に挑戦できない理由”

 


に限定して書き進めていこうと思います。

 

 

 

 

幕末の偉人である吉田松蔭先生は勉強しない人の気持ちを3つあげています。

 

 


勉強しない人の気持ちには3つある。

ひとつ目は、「年をとりました」と。
ふたつ目は、「馬鹿ですから」と。
そうでなければ、「私は才能が高く、もう学問は極めました」と。

 

 


これをこのまま運動に置き換えることもできます。

 


ひとつ目は、「年をとりました」と。
ふたつ目は、「私は運動が苦手ですから」と。
そうでなければ、「私は才能が高く、もう運動は極めました」と。


この言い訳、使っていませんか?

 

「年をとる」事によって力に頼れなくなる為、身体本来の無理のないフォームを獲得できるチャンスかもしれません。
若いとつい力やスタミナに頼ってしまって正確な動きを身につけられなかったりもするのでむしろ良いのではないでしょうか。

 


「運動が苦手」といっていつまでもやらなければずっと苦手なままです。
苦手という事はできない動きが多いはずです。
できない動きができるようになる喜びも運動が得意の人より多く味わえるし、1つ1つの喜びも大きいはずです。

 

 


「私は才能が高く、もう運動は極めました」
こんなことを言う人はなかなかいませんが…

確かに極めたのであればもうそれ以上やる必要はないかもしれません。


しかし、水泳で例えると泳法だけでも4種目あり、距離も50mから1500mまであります。
4種目を全ての距離で世界一になった人間は未だかつていません。
つまり今のところ極められた人間など世界中に1人もいないという事になります。

 

 

という風に、この3つ

実は挑戦しない理由にはならないのです。

 

 

 

 


そして更にここ最近で挑戦できない理由がもう1つ分かりました。

 

 

それが挑戦できない理由4つ目の

 

「恥ずかしいから」

 

です。

 

 


誰しも人前でできない自分を見せたくありません。

自分が失敗する様を晒したい人など1人もいないのです。

 

 

 

初めて挑戦する事が1回目から上手くいく確率は、ほぼ0%に近いと思います。

 

つまり、
初挑戦の1回目は

ほとんどの人が失敗します。

 

 

 

 


それを知っていて良い意味で失敗する事を何とも思っていない人だけが上達するのです。

 

 

厳しく言ってしまうと、


周りの目ばかり気にして無難にこなそうとする人、
そもそも失敗する姿を見られたくないから挑戦しない人に上達はありません。

 

 

 

 

 

はじめは誰だって失敗するものです。


自分は挑戦しないで誰かの失敗を笑っていると、そのうちその人が自分よりも遥かに上達して
いつまで経っても挑戦できない自分を笑う。


そんな事もあるかもしれません。

 

 

 

 


ありきたりな言葉にはなってしまいますが、


失敗を恐れずに

 

”できたから褒める”


のではなく


”できない事に挑戦している自分褒める"

 


方がが成功と上達への1番の近道なのかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 


「studio景」ではできない事に挑戦するあなたを全力でサポートします。

 


怖がらずに一歩を踏み出してみましょう。

 

 

 

 

 

 

 


Aso infinity farm    facilitator 茂木

 

「ダイエット」と「適正体重」

 

はじめに断っておくと僕は、世間一般的に言われている「ダイエット」という言葉が好きではありません。

 

 

ダイエットと聞くと、痩せる事が偉いみたいな意味にとらえられがちですが、

 

僕は決して”痩せている事が偉い事”だとは思いません。

 

 

人間にはそれぞれの、活動状況、仕事、趣味などによりそれぞれに適正な体重があるはずです。(適正体重)

 


なのに、それをひとまとめにして”痩せている事が偉い”というイメージで括ってしまうダイエットという単語が嫌いです。

 


では適正体重になる為にはどうしたら良いのか?

 


という事になりますが、まず僕が考える適正体重というものはどのような物なのかから説明させて頂くと、

 

適正体重とは無理をせず、正しい食事と生活リズムを営んでいくと

自然に落ち着く体重

であると考えます。

 


つまり、

某◯ザップのように一ヶ月で10キロの減量に成功しました!

 

のような急激で無理を伴ったものではなく、半年や更に長い年月をかけて徐々に自分の正しい姿に落ち着いてゆくようなイメージでとらえて頂けると良いと思いと思います。

 

 

そして、適正体重になる事で身体の不具合は解消されていかなければ意味がありません。

 

⚫︎痩せてきたけど肌がボロボロ
⚫︎体重は落ちてるけど階段を登っただけで息切れがする
⚫︎目眩がする
⚫︎夜なかなか寝付けない

etc...

 

これでは全く意味がありません。

 


適正体重になっていく過程で、身体はどんどん健康になっていかなければそれは”

”健康を削ったダイエット”

になってしまい、その代償を払うのは自分の身体であり、命そのものです。

 


では、健康になる為にそして適正体重を手に入れる為には具体的にどのような事から始めたら良いのでしょうか?

 

 


アドバイスしたい事がたくさんあるのですが今回は1番安全で効果も高いと思われる、

 

体温を上げる。

 

という事について話していきます。

 

基礎代謝という言葉を聞いた事がある方は多いと思います。
基礎代謝とは、生命維持に必要な最低限のエネルギー代謝の事です。


そもそも代謝とは主にエネルギーを獲得する為に食べた物などを分解したり合成したりする事で、
これが低下すると食べた物の栄養吸収が悪くなったり、エネルギーとして脂肪を燃焼させる事ができなくなり脂肪が溜まってしまったりします。

 

ちなみに代謝が良くなりすぎる病気もあり、
競泳200mバタフライ、リオオリンピック銅メダリストの星奈津美選手がかかっていた事でも有名なバセドウ病(甲状腺機能亢進症)では、


甲状腺ホルモンが異常に分泌される事で代謝が高まりすぎて、心身に様々な影響を及ぼしてしまいます。

 

 


悪くても病気になり、
良過ぎても病気になるあたり、
人間の身体はやっぱり
ニュートラル(真ん中)でないとダメなんだなぁと思いますが、

 

痩せたい願望を抱えるほとんどの人が代謝が悪い状態にあると思います。

 


では代謝を良くするにはどうすればいいのか?

 

体温を上げる。

先に書いたこれに尽きると思います。

 


体温が一度上がるごとに代謝は12%もアップします。

 

簡単に言うと体温を上げる為にはボイラーを焚かなければいけません。
そのボイラーの燃料として燃やされる物が脂肪となる訳です。

 

 

具体的に体温を上げるにはいくつかのアプローチがあるのですが、

 

【1】

暖かくする。
夜寝るときにエアコンをつけっぱなして寝たり、寒い格好をしていたりすると代謝は下がります。

この時期、外は暑くて室内は寒いという環境が多いと思いますが、しっかり上に羽織れる物を持ち運ぶ事や、
自分の部屋の温度調節などをしっかりする事で防げる筈です。


また、入浴せずにシャワーで済ませてしまうと体温は上がりません。

 


【2】

食事を工夫する。
僕は基本的に食べたい物を食べたいタイミングで食べたいだけ食べるようにしているのですが、工夫しているところもあります。


例えば、
食事を食べる順番を工夫して、汁物から先に食べる事で胃や腸の温度を上げ、消化吸収し易いように高めています。

運動前のウォーミングアップと同じで、いきなり食べ物がきたら胃や腸もベストな働きができないので、先ず汁物で温めて活動し易い状態をつくってからメインを食べるようなイメージを持って食事をしています。


良く噛んで食べる事も重要です。
噛む事で唾液が分泌され、唾液の中に含まれる消化酵素が食べ物を更に分解し、胃や腸の負担を軽減します。


口腔内で小さくなった食べ物は消化吸収が良くなるメリットと、

たくさん噛む事で脳の視床下部にある満腹中枢が刺激され少ない量でも満腹を感じられるようになります。


そして、人工甘味料、添加物、保存料の入った物は食べないようにしています。

インスタント食品は時々食べるのですが、ああいう食べ物は
半年に一度くらい、圧倒的な罪悪感と背中に覆いかぶさる背徳感に苛まれながら食べる事で美味しく感じるわけで、
毎日食べていたら罪悪感も背徳感もなくなってしまい不味く感じるし、身体にもよくない物です。

 


【3】

血液の循環を良くする。
血液の循環を良くするためにぜひやって頂きたい事は太極拳です!

僕のスタジオでも太極拳を教えていますが、うちでやる必要はありません。(うちでやって頂けると嬉しいですが。笑)

ゆっくりな動きで、バランスを取りながら呼吸を止めずに様々な姿勢を取る。

 これが、本当に効きます。

 ハードなトレーニングとは違い、身体の中からじんわりと汗が出てきます。

 僕は太極拳をやり始めてから、冬の寒さをだんだん感じなくなってきました。

 

 

 


以上3つのポイントをおさえて代謝を上げる事で、食事制限やハードなトレーニング無しで適正体重に近づけるのではないかと考えています。

 

 


繰り返しになりますが、


ダイエットをして体調を崩してはいけません。

 

 


痩せている事=正しい


ではありません。

 


1人1人に合った適正体重を目指して、
健康を手に入れる事こそ本当の美しさに繋がります。

 

 


本当の美しさを目指して理想の身体と健康を手に入れましょう!

 

 

西日暮里駅から徒歩約5分のトレーニングスタジオ。

「studio景」代表インストラクター茂木慧太

 

毎週木曜日20:00〜21:30 

太極拳から学ぶ身体操作の基礎クラス】

参加者募集中!!

 

 

www.street-academy.com

天才の確率は1/300!?

僕の仕事は
プロのスポーツインストラクターです。

 


「何の」インストラクターか?
というと、


水泳、
大極拳、
ランニング、
ウォーキング、
体幹レーニング、
パーソナルトレーニング
ダイエット、


のインストラクターです。

 


上記の事を習いたい方が
安くはない金額のお金を払って、
貴重な時間を使って、
僕の所に習いに来て下さいます。

 


僕はプロとして
お客様の限られた時間の中で
最も効率的に上達できるように
メニューを組み、指導していきます。

 


年間おおよそ
2,000回以上レッスンをして
300人近くの方に指導させて頂いています。

 


その中で、
運動神経が良くて
言われた事がすぐに出来る


いわゆる天才
という人は本当に稀で

 


300人近くの方を見ていても
天才と呼べるような人は
4人くらいしかいません。

 

 


しかも、
そのうちの3人は2年ほど
僕のレッスンを受け続けて下さった方で


習い始めの1年間は
なかなか出来なくて苦労されていた方です。


2年目くらいから急激に
上達するという事に上達してきて


新しいメニューを提供しても
1回目の挑戦でできてしまうようになりました。

 


僕が天才にしたo(`ω´ )o

 


と言ったら大袈裟ですが、
生まれながらの天才ではなく

 


指導を受けながら段々と
上達する事に上達していき
天才になったパターンだと言えます。

 

 


つまり、
その2人を除けば
生まれながらの天才は


300人に1人‼️ 


という事になります(*_*)

 

 


すごい確率ですね…
もちろんこれは僕の経験の中だけなので
実際にはもっと多いかもしれませんし
少ないかもしれません。

 


しかし、
スポーツインストラクターをしている
僕の仲間とこのような話になると
だいたい同じような数字が出ます。

 


つまり
ほとんどの人が
習い始めは出来なくて当然!!


という事です。

 


焦らなくても良いのです。
レッスンを受けるその瞬間、瞬間


心を真っ白にして
指導者の言った通りに
焦らず余計な事を考えずに
地道にやっていけば


ある日突然パズルのピースが
一気に5個くらい連続で揃うような
不思議な感覚と共に天才への道は開かれます。

 

 


…開かれないと言う人がいたならば
それは指導者との相性が悪いのかもしれないので
一度別の指導者に見てもらう事をオススメします。

 


そうでない場合は、
むやみやたらに色々なインストラクターから
指導を受けるのは逆に上達への道を
遠ざけてしまう事になります。

 


Aというコップに水を貯めている最中に
Bというコップを渡されて水を入れ始める。


Bのコップに水を入れている間に
Aのコップからは少しづつ水が漏れてしまいます。


次にまたAのコップに水を入れ始めても
漏れてしまった分を補充するだけで
新しく貯めるまでには至らない。


endless…。

 

 


何人もの指導者から同時に習っている人は
僕にはこんな事を交互に繰り返しているように見えます。

 


もちろん、
同時に何人もの指導者から習っても
全てをモノにできる人もいます。


でもそれは
1度コップを溢れさせた経験のある人か、
 300人に1人の天才だけです。

 


つまり、
1つの事を極めて理りを得た人は
雑誌等の写真を見ただけでも本質を理解し
できるようになってしまいます。

 


僕も1/300の天才ではありませんでした。


しかし、
良い師匠に巡り合えたおかげで
今ではかなり色々な事が
できるようになりました。

 


皆さんも自分に合った良い指導者を見つけて
1/300の天才を目指してみて下さい(^ ^)

 

「カンフー」は漢字で書くと「功夫」

「カンフーの達人の〇〇さんです!!」

そんな風に紹介されて中国武術を演武するシーン。

時々目にしますが、実はこれ表現として間違えています。

 

「カンフー」とは、漢字で「功夫」と書きます。

功夫」の意味は、「技や技術、鍛錬や練習の蓄積具合」の事を指します。

本場の中国では、「功夫がある」とか「功夫が高い」というように使うそうです。

 

そして、「達人」という言葉も「技を洗練させた人」という意味です。

 

という事は、、、

功夫の達人」という文章の意味は「達人の達人」みたいな同じような意味の言葉を繰り返す文章になってしまいます。

ちなみに、僕もこれに関して師父に教わるまでは何の違和感も感じていませんでした。

 

では、何故こういった間違いが起こるのか?

いや、ある意味でこの使い方は間違いではないのです。

 

この事を説明する上で、「カンフー」という言葉を中国だけでなく世界中に広めた一人の天才の事を説明する必要が出てきます。

 

その天才の名は、「ブルースリー」。

人種差別の壁を乗り越えて、東洋哲学と中国武術を世界に紹介した偉大なスターです。

 

その彼が撮った香港映画を表記する際に、「カンフー映画」と表記されたことで

カンフー = 中国武術の別名

というように本来の「技や技術、鍛錬や練習の蓄積具合」という意味ではなく、中国武術そのものを示す名詞としての使われ方が定着したように思います。

 

そして、アレっと思っている方も多いともいますがこのブログのタイトルは

カンフー&スポーツ です!

 

もう気付いていると思いますが、このブログのタイトルでは僕も「カンフー」という言葉を「中国武術を示す名詞」として使っています。

 

しかし、実際には「功夫」という言葉の意味は「技や技術、鍛錬や練習の蓄積具合」という意味が本来の意味なので

身近に中国武術がすごい人がいましたら「カンフーの達人」ではなく「中国武術の達人」と紹介してあげて下さい。(そんなに身近にはいませんが。笑)

水の心を求めて

 

ずっと水泳をしていました。

5歳から22歳で競泳選手を引退するまで、楽しい事も、苦しい事も、悔しい事も、興奮する事も、全て水泳に関する事でした。

 

誰よりも速く泳ぎたくて、人よりもキツい練習を人よりもたくさんした時期もありました。

 

泳ぐのが嫌になって仮病を使って休んだ日も、コーチに逆らってプールサイドに立たされて泳げない日もありました。

 

試合前に緊張して寝れない夜もあれば、大ベストが出て全国大会で優勝して興奮して寝付けない夜もありました。

 

日本学生選手権(通称インカレ)優勝。

国民体育大会準優勝。

ジュニアオリンピック3位。

ロンドンオリンピック最終選考5位。

 

他にも数え切れないくらいの大会で入賞しました。

 

高校、大学はスポーツ推薦で入って、そのままスポンサーをつけてプロの水泳選手として世界と戦いたい!

そんな事を考えていた矢先に「自然気胸」という病気になってしまい、肺に穴が空きました。

 

肺に穴が空いたことで選手は続けられないと医師に言われ、

競泳選手茂木慧太は唐突に競技者としての終わりを宣言されました。

 

落ち込む自分もいたのですが、むしろ燃え上がる自分もいた事を覚えています。

 

「さあ、これから何に挑戦しよう!!」

水泳の世界は限りなく頂上に近いところまで知っています。

しかし、水泳しかしてこなかったので他の世界の事は知らない事だらけで世間知らずでした。

 

世の中の事も知りたかったし、水泳以外の他のスポーツの事も知りたかった。

何より、小さい頃から時代劇が大好きで武術の世界に憧れていました。

 

競泳選手を引退してからすぐに武術の師匠を探し始め、現在の師匠に辿り着いて内弟子である「拝師弟子」に取り立てて頂いて稽古をつけてもらっています。

 

そんな僕が

水泳で日本のトップクラスで凌ぎを削っていた時に感じていた事、

伝統武術を稽古していて感じた事、

専門学校で解剖学や生理学、運動学を学んで気付いた事、

などを書いていきたいと思います。

 

それとプラスして

4年前から「アメーバブログ」で書いていた記事を「はてなブログ」に移動していこうと思っています。

 

 

ただ移動させるだけでなく、

今の僕の考え方や理解度でアップデートして書いていくつもりですのでどうぞよろしくお願い致します。